アトピーと黄色ブドウ球菌｜渡辺コラム | 自然＆漢方サンポウブログ

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリアが壊れている状態になるため、黄色ブドウ球菌などの病原菌が侵入しやすくなってしまいます。

食生活を改善してもなかなか改善しない炎症が、抗生物質の使用によって急に改善することがあるのは、皮膚に侵入した病原菌がいたということになるでしょう。

当店の相談者さんたちを見ていると、なかなか自然治癒せず、抗生物質や消毒剤を利用しなければ落ち着かないことがあります。皮膚に侵入する病原菌には水虫のようなしつこさがあるのです。

この場合は仕方ありません。西洋薬を避けている方でも抗生物質や消毒剤の利用をおすすめします。皮膚炎が一向に改善しなければ、心が折れてしまいます。一時的に使用して、皮膚炎を改善させ、皮膚炎に対するストレスが軽減する方が有意義です。

しかし、近年は皮膚のバリア効果を保つために保湿をすすめる様子が多くなっていますが、保湿だけできれいに改善したという例は聞きません。病原菌の侵入がない方が良いのですが、アトピーは病原菌との戦いだけではありません。あくまで食生活や生活環境を整えることを主に考えていきましょう。