Ｑ・何のために菌ちゃん野菜作りをやってるのですか？｜渡辺コラム | 自然＆漢方サンポウブログ

「店の仕事もあるのによく農業もできるなぁ。何のためにやってんの？」と言われることがありますが、目的は人々の健康増進のためです。特に若者たちの体調について思うことがあって、取り組み始めました。

正直、「なんでこんなに不調な子が多いの？」、「なんでこんなに気力がない子が多いの？」、「なんでこんなに食べ物の好き嫌いが激しい子が多いの？」、と思うことが年々増えています。僕も20年も遡れば若者だったのですが、周りを見てもここまでのことはなかったです。

近年は、社会の荒波に揉まれ疲れ果てた中年サラリーマンみたいな顔をした子をちらほら見かけます。倦怠感、気力が湧かない、起立性障害、易感染、簡単に骨折してしまうなど、体の不調も多い。

そんな若者たちについての聞くと、すごく偏食です。とにかく野菜を嫌い、お菓子やジャンクフードに手が伸びがちです。これではカルシウムなどのミネラルが不足するのは当たり前です。

このように現代の若者たちの食に問題があると感じていた頃に出会ったのが「菌ちゃん野菜作り」です。菌ちゃん野菜作りでは、農薬を使わずにキレイで美味しい、しかも栄養価の高い野菜ができるというのです。今の時代に必要なのはこれだ！と思い、取り組み始めたのです。若者が元気であれば社会も元気になりますよね。もちろん、すでに大人のみなさんも長く元気でいられます。余計な化学物質を避けることで、増え続けているアトピーや喘息などのアレルギーを抑制できるのではないかという期待も持っています。

しかも、僕は自然相手が合っているようで、野菜作りが楽しくて止められないのです。

土作り（菌や栄養）によって成長が変わる野菜たち。手をかけ過ぎて甘やかしてしまうと弱くなってしまう野菜たち。野菜作りは人間の子育てと似ています。
野菜を狙う鳥や獣や虫たちとの知恵比べ、毎年変わる天候への対応、結局うまく作れなかった時はとても悔しいです。でも次は絶対にそれらをかいくぐって良い野菜を作ってやろうと燃えてきます。
ゲームをしているのと全く同じ感覚です。

耕運機で土を耕すと、その時に打ち上げあられたミミズを食べにくる鳥たち。人が死んでしまう毒を持つマムシは攻撃的なヘビではないので基本的には逃げて行きます。たまに派手なキジに出会うとイイ事がありそうな気がします。みいでらへこき虫は身を守るために100℃にもなるガスを噴射するので素手で触るのは注意。多種多様な生き物たちの様子を見るのも本当に楽しい。飽きない。

それと、「菌ちゃん野菜なら子供が食べるんです！」と言ってもらえるので、嬉しいし作り甲斐があります。

そんな目的や楽しさや喜びを持って、僕は菌ちゃん野菜作りに熱中しいています。