渡辺コラム

良い療法や良い薬が保険適応とは限らない。

「なぜこんなに良い商品なのに保険適応ではないんですか?」という質問を受けることがあります。

薬は大雑把に3パターンあります。

パターン①、お医者さんに保険適応で処方してもらえるし、市販で購入することもできる薬。

パターン②、血圧の薬のようにお医者さんに保険適応で処方してもらえるが、市販では購入できない薬。

パターン③、お医者さんに保険適応で処方してもらうことができないが、市販で購入することができる薬。

冒頭の質問はパターン③について、この薬は良い薬なのになぜ保険が効かないのかというものです。

良い薬なんだから保険適応を認めてないなんておかしい!と誰でも思うでしょう。

しかし、良い薬でも保険適応になっていない薬は実際にあります。
これは良い薬だからと言って保険医療が自発的に吸い上げる様なシステムではないからです。

どんなに良い薬であってもメーカーが莫大な費用をかけて、治験等の実験を行い、必要事柄を全てクリアできてやっと保険適応にしてもらうというシステムなのです。
そして保険適応になって初めて医師に紹介されるようになりますので、保険適応になっていない薬というのは医療現場ではあまり知られていない存在となります。

保険医療で使われるかどうかはメーカー努力が全てと言っても過言ではないでしょう。

保険薬剤師をしていた僕自身の経験から、保険医療の中にもあまり毒にも薬にもならないような薬もあるし、市販限定の薬の中にも良い薬は存在すると感じています。

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