渡辺コラム

脱ステロイドと好酸球とIgEの上昇

ステロイドの長期使用が気になり、ステロイドをやめる方がたくさんおられます。

当店が提案している改善法もステロイドはやめてもらっているので、その気持ち、その行動は否定しません。

ただ、脱ステロイドをすると、その後どうなるかをあまり知らずに始めてしまい、精神的に大変な思いをされている人が多い印象があります。

これまでにも何度か書いてきましたが、脱ステをするとどうなるのか?もう一度簡単にまとめていきます。

ステロイドのリバウンド(反跳反応)

まずはステロイドのリバウンド(反跳反応)です。


ステロイドをやめることによって起こる悪化です。人によってはステロイドを使用する以前よりも悪化します。
ステロイドの強い炎症を抑える力は本当に魅力的なのですが、免疫を抑える働きがあり、その免疫の力が戻ってくることで、体内のアレルゲンとのアレルギー反応が蘇ることで起こります。

好酸球とIgEの上昇

この時に血液検査をすると、好酸球やIgEなど免疫反応と関係するものの血液検査の数値が上昇することがあります。これも抑えていた免疫が活性化するために起こる現象です。

リバウンドは複数回起こる

そしてそのステロイドのリバウンド(反跳反応)は1回とは限りません。

当店に相談にこられる方たちを見ていますと、脱ステによるリバウンドはステロイドをやめてすぐと、半年後に起こる頻度が高い感じています。

一回目のリバウンドがやっと楽になってきたころに、もう一回起こるので精神的ダメージが非常に大きくなります。分かっていてもツラいのですが、それでも知らないよりは遥かに精神的ダメージを軽減できますので、脱ステによるリバウンドは一回とは限らないことを知っておきましょう。

脱ステだけではステロイドを使う前に戻るだけ

それと、脱ステをすればアトピーが改善するわけでないことは認識しておきましょう。

脱ステをしてリバウンドも終わっても、ステロイドを使用する前の状態に戻るだけです。脱ステでアトピーが改善するのであればそもそも病院に行く必要などないのです。放置していても良くならなかったから病院に行ったはずですよね。

脱ステだけではアトピーは良くなりません。食生活や体内にこもっているアレルゲンを出していかなければなりません。

まとめ

リバウンド(反跳反応)が起こりそれは1回では済まないこと、好酸球やIgEの上昇、脱ステだけでアトピーが改善するわけでないこと、これらを念頭においておきましょう。

当店は脱ステ+αの提案をしていますので、ステロイドを使わない方法でアトピーを改善させていきたいと考えられている方はぜひご相談ください。

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