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健康で長生きしている人を参考にしよう。
長生きできるのが当たり前で物質的に豊かな現代、人の関心は美と健康に偏っているそうです。
その関心とは裏腹に、65歳未満の死亡率が高まっています。
なぜ若くして亡くなる人が増えているのでしょうか。
その一番の原因は食生活でしょう。
戦前の生まれの人と戦後生まれの人では食生活が大きく異ってしまったことに大きな原因があるのです。
戦前生まれの人は、世界遺産に指定されるほど素晴らしい日本食を食べ続けていますが、戦後どんどん食の洋食化が進み、戦後の人は油や砂糖に偏った洋食を中心に食事をするようになりました。質より美味さを取ってしまったのです。
体はよくできていますので、多少栄養状態が悪くなろうとも健康を維持するため工夫してくれます。
しかし、頭の方は、別にまともなもの食べなくても影響ないと勘違いします。
この生きてるから大丈夫という勘違いが、食生活を改善する意識を奪い、後に病気を呼びこむことになるのです。
かつて世界一長寿だった沖縄県人。その沖縄県人の平均寿命は現在30位台です。下から数えた方が早くなっています。沖縄県人が他の地域よりもいち早く短命化したのは、いち早く食の欧米化が進んだからです。今、それが日本国中で始まろうとしています。
最近、僕のおじさんがガンで2人亡くなりました。2人とも60代前半です。隣のおじさんも60代でガンで亡くなりました。
知り合いの脳外科医のお医者さんも明らかにガンが若年化しているといいます。
日本人は今、明らかに短命化に向かっているのです。
「自分は好きなもの食えたら早死にしても構わない!」というのなら問題ありませんが、長生きを望むのであれば美味しさばかりを追い求めてはいけないのです。
健康で長生きを望むときに、健康雑誌を参考にする人がいますが、僕はあまりお勧めしません。この食材にはビタミンB1が多いとか、そんなこと知っても仕方ないからです。例えばトマトが良いと聞いてトマトばかり食べて、本当に長生きできるかなんて誰も実証していませんから分かりません。健康雑誌の情報は長期的なものではないのです。そもそもトマトばかり食べてられないですから、現実的でもありません。健康雑誌はその食材の宣伝に過ぎないと思いましょう。
それよりも、実際に健康で長生きしている明治・大正・昭和初期の人たちの食生活を参考にしましょう。生き証人です。
その世代もどんどん高齢化が進み、その食文化はどんどん失われています。もうあまり時間は残っていません。今のうちに人生の先輩たちの食生活を学んでおきましょう。