昔は手にするものみな良い食材だった。|渡辺コラム | 自然&漢方サンポウブログ
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昔は手にするものみな良い食材だった。
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、食物アレルギー、自己免疫疾患などが増えていることをご存知でしょうか。
アトピー性皮膚炎ではここ20年で約20万人も増えているそうです。増えているからには必ず原因があるはずです。遺伝だけで片づけることはできません。少子化なのに増えているのですから。
遺伝以外の原因として考えられるのは、食べ物や空気や水に含まれている化学物質です。たとえば四日市ぜんそくでは、排気ガスに含まれる化学物質が引き金となって大勢の喘息患者がでました。喘息もアレルギーですから、化学物質はアレルギーの原因になる根拠になります。
しかし、化学物質を避けようと思ってもスーパーに並んでいる商品にはほぼ食品添加物が入っていますし、野菜にも農薬がついています。すごく頭を使ってもなかなか避けきれないのです。
また、分かっていてもそこまで努力できないし、できたとしても無添加のものは高いので続けられないという人もいます。
それを考えると昔は余計なものがなくてとても良かったと思います。生産量の問題がありますが、どの食材も良質だったのです。農薬も除草剤も食品添加物もなかった。化成肥料に頼ってないので野菜の栄養のバランスも量も良かった。旬ではない物を食べることもなかった。
特別考えなくても、昔は手にした食材のほとんどが良質なものだったのです。
現代は便利です。食品添加物は便利です。調理せずに食卓に料理が並べられるようになりました。しかし、そのような商品を食べるほどにアレルギーなどの病気が増えていっています。
人は、便利と健康を、おいしいと健康を、引き換えにしているといえるのではないでしょうか。
本当に健康が良いと思うなら、家族の病気を心配するのなら、便利を捨てないといけないのかもしれません。努力しましょう。自分で料理しましょう。
手料理を作る人の姿を見せることは、子どもの教育にも良いって知ってますか?親(祖父母や兄弟も含)の料理する姿を見て、この料理には人の命(時間)が込められていることを感じます。それは親の愛情を知ることです。親が料理をしている姿を見て育った人ほど、思いやりのある優しい大人になっていくのです。