渡辺コラム

感染症対策!抵抗力(正気)を高めよう!

2020年始まって早々に新型コロナに対して世界が大騒ぎしています。

ウイルスの毒性としては弱いことが分かっているのですが、それでも世界が大慌てしています。
いろいろな考え、いろいろな性格、いろいろな体質があるので、仕方ないことなのですが、インフルエンザより危険性が低いのにインフルエンザ以上に警戒する様子は少し滑稽に思えます。

ニュースなどで知っていると思いますが、感染症と言っても軽症であったり無症状な人も多くいます。

無症状な人がいる以上、ウイルスの拡散は免れません。

発症した人は寝込んだりして家でじっとしてくれますが、無症状の人は普通に動き回りますから、感染者ばかりに注目していても、あまり意味がないと言えます。

そもそも相手は目に見えません。
避けようにも限界があります。

だから、実際にウイルスに接触したときのために、自分自身の抵抗力を高めておきましょう。

今回の新型コロナにしてもインフルエンザにしても、亡くなっている人のほとんどが60歳以上で、その中でも80歳以上の人が特に多い状態です。
年齢とともに抵抗力が弱くなっていて、ウイルスを跳ね返せなくなるからです。

感染症に対する抵抗力のことを漢方では正気(せいき)といいます。

漢方薬では黄耆(おうぎ)という生薬の入ったものが、この正気を高める代表的なものです。※体質によっては他のものを選択します。

普段の生活でも正気を高めるための工夫はできます。

一つ目は、睡眠をしっかりとって疲れをためないこと。

疲れると体の機能がダウンし、抵抗力も落ちてしまいます。

二つ目は、ミネラルとビタミンの多い食事をすること。お菓子はダメ。

ミネラルとビタミンは生体機能を発揮するために重要な栄養素です。お菓子ばかり食べていると、糖質と脂質に栄養が偏り、ミネラルとビタミンは不足してしまいます。

三つ目に、病気に対してあまり臆病にならないこと。

これは警戒するなということではありません。あまり臆病になると、不安がストレスになり、免疫を失調させます。身を守るため慌てず冷静でいましょう。

正気を保つために、これらのことを意識して生活してみてください。
特別な体質でなければ、現役世代において、新型コロナもインフルエンザも大きな敵になることはないでしょう。

とはいえ、老化という避けようのない衰えがあります。
60歳を超えてくると良い生活をしていても正気は衰えてきます。
感染しないための対策も必要になります。
風通しの悪い所の人混みは特に避ける必要がありますし、出かけた後のうがい手洗いはしっかりしましょう。

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