渡辺コラム

現代人の腸は油で汚れている

痩せていない。食べてもいる。
なのに、なぜか血液検査をすると赤血球が少ない。体温は36℃に満たないし、冷え性はキツイ方だと思う。それに疲れやすい。

近頃、そんな方の相談が増えています。

体格は良いのに、そのイメージと反対の症状をある。
良く食べるのに、血液成分が不足している。
なぜでしょうか?

漢方では、脾(ひ)は運化(うんか)を主ると言います。脾とは消化管を示すと考えてもらえればいいと思います。運化は、栄養を吸収して、必要なものに作り変える力です。

これを逆に考えると、食べているのに血液成分が少ないというのは、運化という栄養を吸収したり、必要なものに作り変える力が弱く、その根本は脾(消化管)の問題だということになります。

そういう理屈で、脾(消化管)を元気にする漢方をチョイスすることが多かったのですが、効果があまりなくて困ってしまうことがたくさんありました。

そこで、視点を変え、消化管をキレイにするための漢方を飲んでもらうことにしたところ、突然元気が出てきて、血液成分も増えてくる事例がたくさん出てきました。

このことから、脾(消化管)が弱いのではなく、汚れている人が多いのではないかと考えるようになりました。

では、何が脾(消化管)を汚しているのでしょうか?

それは日本人の食の欧米化があります。戦後以降、特に高度成長期以降に急速に変化しました。
肉を食べ、野菜にはドレッシングをかけ、マーガリンが練りこまれたパンにさらにマーガリンを塗り、フライドポテトなどの揚げ物が増え・・・・とにかく油を使用することがとても多くなっています。

日本人は歴史的に、油をあまり摂ってこなかった民族なので、体質的に油の分解が苦手だと考えられています。

つまり、油を摂り過ぎが、脾(消化管)を汚す一番の原因だと考えられるのです。

そこで、量は食べているのに血液成分が少なかったり、疲労感が強い方に、油物をできるだけ控えてもらう取り組みをしてもらったところ、スッキリ感が出てきて、体も軽くなったという感想を何人もの方からいただくことができました。
アトピーなどのアレルギーや、痰が少なくなったという感想もありました。

実際に油が悪影響を及ぼしている証拠を得たように思います。

これらの人の多くに共通しているのは、決して食事の影響だと思っていなかったということです。少しずつ蓄積していく油。いつも間にか自分はこんな体質になっていた、という感じなのでしょう。漢方薬の効果の反対バージョンです。

あなたのそのいつも間にか起こっている不調は、油の摂り過ぎたことによる脾(消化管)の汚れによるものかもしれません。食生活を見直していきましょう。

食事相談を約1時間3000円(税込)でお受けしております。
食生活の改善の仕方が分からない場合はいつでもご相談ください。

サンポウ薬局の漢方薬やサプリメントも胃腸がキレイになってこそ、効率よく吸収され、効果的になってきます。

日本人に合っているのは、やはり日本食です。世界遺産にも登録された日本の誇るべき料理です。

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