渡辺コラム

アトピーとプール

アトピーにはプールが良くないという話を聞くことがあります。その理由は消毒の塩素に肌が負けてしまう可能性があるということ。

しかし、実際は少し様子が違います。

サンポウ薬局に来てくれているお客さんには


「プールに入って逆に肌が良くなった!」

という人もたくさんおられます。

アトピーやとびひは黄色ブドウ球菌という菌が肌に入り込むと発症したり悪化することが知られています。この菌が皮膚に入り込むと、かなり皮膚炎もかゆみもひどくなります。塩素はその厄介な黄色ブドウ球菌を殺してくれるのです。
だから皮膚が清潔になり落ち着くのです。

プールに入ったことでアトピーが改善したという人は、多少なりとも感染があったと考えて良いと思います。ついでに言うと海に入ってマシになったという人も感染の可能性があります。海水に含まれる塩はNaClという化学式ですが、Clは塩素のことです。塩には消毒作用があるのです。

ということで、菌の感染がある人にとってはプールはおすすめですが、感染のない人にとっては良いとは限りません。

僕は高校生の頃に塩が良いと聞いて、患部に直接塩を塗っていました。おそろしいほどしみます。何日続けても一向に良くならないどころか、刺激でかゆみが強まって大変なことになっていました。気をつけましょう。。。

プールに入ったあとの肌をしっかり観察して、調子が良さそうであればプールはおすすめです。悪い病原菌をお肌から除去できるチャンスです。

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