アトピーと汗と細菌｜渡辺コラム | 自然＆漢方サンポウブログ

夏になるとアトピーの調子が悪くなると言われる方は多いです。

原因はなんでしょうか？
日本の夏を考えると分かってきます。

日本の夏の特徴といえば、なんといっても高温多湿ですね。

それによって体に起こる変化は、熱を発散するために汗をたくさんかく
ようになることです。
「汗のせいかもしれない！」という可能性がでてきます。

他はどうでしょうか？

「高温」、そのものが悪いという可能性もあります。
見過ごされがちですが、もう１つ、「菌やカビの増殖」も考えられます。

生ごみが出ると、明らかに夏の方が臭いを放ちますよね。
高温多湿状況の方が菌やカビが活動的になり、腐敗が進みやすいからです。

人に肌にも黄色ブドウ球菌などの常在菌がついていますので、
高温多湿になれば同じように活動的になりますし、増殖もしていきます。

体にひどい湿疹のできる「とびひ」もこの常在菌による病気です。
やっぱり夏に起こりやすい。
とびひの原因菌なのですから、同じ皮膚の病気であるアトピーには
どう考えても良くはなさそうですよね。

夏のアトピーの悪化は、「高温そのもの」、「汗」、「菌やカビ」、が原因である
可能性があるのです。

「高温そのもの」　については、薄着などでしか対応が取りにくいのですが、
「汗」と「菌やカビ」　については洗い流すという対応をとることができます。

花粉症と理屈は同じです。花粉がなければ花粉症の症状は出てきません。
アトピーもアトピーの症状を起こす原因がなければ症状は出てこないのです。

体質は人それぞれ違うので、「あなたのアトピーの悪化原因はこれだ！」
と断定するのは難しいのですが、可能性があるのなら違っていても、
まずは対応してみてください。
「かもしれないケア」を行って、消去法で原因を突き止めていきましょう。

夏にアトピーが悪化するのであれば、まずはかゆいところを洗ってみてください。
それでかゆみが治まれば「汗」や「菌やカビ」が原因であると考えられます。
まずはやってみましょう。

そして、効果があったのなら、こまめに汗や菌やカビを洗い流すように
心がけてください。原因が除去できるほどアトピーは悪化しないのですから。

夏の悪化原因について、他にも思いつくことがあれば、ぜひ教えてくださいね。

渡辺元貴